事業所内には、営業オフィス、設計技術、プロダクト(製品の最終組立)と研究開発部門を配置しています。築50年、敷地160坪の古民家(!)を利用した特徴的な建屋は、フラットな吸音特性を活かした正確な音響測定を求めた選択であり、さらに騒音や音の響きによる心理的影響を調査することを目的とした以下の研究活動も行っています。
■音環境の研究・調査
快適な音環境のために、たとえば古民家の心地よい吸音特性の調査や、森林の中での音の響きなどに着目しています。純粋な和室で落ち着き感が得られる心理は和風という見た目よりもむしろ良好な音環境がもたらす恩恵であることは多くの場合意識されていません。音の響き感、方向性や音質による「空間認識」は視覚と同じくらい優れた要素があり、現代のコンクリートルームへそれらを応用すれば心理的、感覚的にも心地よい空間が得られ、職場であればなおのこと「集中力の発揮」や「コミュニケーションの充実」が期待できます。 コンクリートに囲われた現代建築では残響過多による「マスキング」や特定の周波数にピークやディップが発生する定在波などで会話の明瞭度低下、心理的不快感の増加など多くの問題を生ずる。 伝統的な日本建築では吸音材となる畳や襖などが十分に備わり、さらに縁の下や天井裏、押入れなどに大量の空気層が確保されるので、難易度の高い低域吸収もスムーズに処理され、均一な残響特性、心地よい音空間が得られる。小さな声でも多くの情報量が相手に届き、落ち着いた気持ちで密度の濃い会話が成り立つ。
こんな快適な音空間を現代のオフィスや会議室に再現することは技術的に可能※であり、それによる効果、心理面や行動への影響は企業にとってとても有意義なものになることでしょう。(※施工承ります)
Si R&D楓ヶ原オフィス・研究所は快適音空間のデモルームです。畳の接客室でお客様に体験していただくのは「心地よさ」「集中力」「会話の伝達力」 など。そして私たちの活動そのものが新しいオフィススタイル・ビジネスモデルの「実演」であり、全てを見ていただくショールームと定義しています。 畳の接客室 いままで軽視されがちだった音の響きに着目すれば様々な企業カイゼンが発見できます。「ビジネスに役立つ」「難題を解決する」「その先へ進む」ためのヒントがSi R&D楓ヶ原オフィス・研究所にあります。 左):京町家をイメージした縦格子の外観 (設計:IO DESIGN 小川一成) 右):優れた音響条件となる画期的な座卓スタジオ 以下ご利用いただけます。 ●お打ち合わせ、商品説明 ●製品見学、静音ラックのデモンストレーション、騒音体験 ●快適音空間の体験、実演 ●持ち込みマシンの騒音測定、効果実証 ●オフィス見学 ●ギャラリー、個展等での集客ご利用 ●ロケ、撮影等での非公開ご利用 ●レコーディング、マスタリング等 →アクセス、地図
■Si R&D -Culture Side- 本業としての経済活動以外にも、様々な文化的活動を行なっています。 楽しい、嬉しい、喜びの追究 →PDFチラシ